新城市の２０１９（令和元）年度中学生議会の活動発表会が25日、同市議会議場で開かれた。市内４校の生徒たちが自分たちで考案した夕涼み会など地元での取り組み報告や、空き家の利活用など課題解決策を穂積亮次市長に提案した。
　同市では２０１２（平成24）年度から毎年、生徒たちがまちについて考えて議場で意見を発表する場を設けてきた。今年は参加校を希望制として各地域のことを考えるようにし、八名、東郷、新城、鳳来の４校が参加した。
　八名中では同市黒田の旧Ａコープで行われた夕涼み会の企画運営を担当。７月20日から出し物を考え、８月10日の会でオリジナルゲームやかき氷、盆ダンスを行ったことを報告した。
　東郷中では新城の知名度を上げるための取り組みとして空き家を活用して宿泊できるようにし、地元特産物の料理を提供する仕組みづくりを提案。「空き家の掃除や食材の栽培などを地元で行う」と発表。穂積市長は「東郷地区の地域自治区でも空き家対策をしようと取り組みをしている。自治区に提案してみては」とアドバイスした。
　他にも新城中は「チャリンコ（自転車）ツアー」として歴史史跡や自然に触れ合うツアーの企画とキャンプしながら肝試し、鳳来中は廃校の利活用として体育館での上映会や学校給食体験などイベント展開をそれぞれ提案した。
（安藤聡）