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ダム議論をせき止めるな
 主に関東・甲信越・東北地方に甚大な被害をもたらした台風19号。東三河でも同様な事態が起きてもおかしくはなかった。今回、記録的な大雨で河川の氾濫やダムの緊急放流が相次いだが、河川対策や豊川(とよがわ)水系のダムのあり方について見直す機会となりそうだ。
 台風19号により、13日午後5時時点で全国9河川で堤防が決壊。長野県では千曲川が、宮城県では吉田川が流域住民に被害を与え、この他の河川でも越水が多数発生。首都圏でも多摩川周辺で浸水被害が出ている。
 また、大雨による貯水量の急増を受けて、神奈川県相模原市の城山ダムなど6カ所で、ダムの決壊を防ぐための緊急放流が相次いだ。放流によって下流の河川は水量が増すため、流域住民に避難指示も発令された。緊急放流が引き起こした被害はいまのところ報告されていないが、昨年7月の西日本豪雨では愛媛県のダム2カ所の緊急放流で氾濫が発生し、8人の住民が命を落とした。
 風雨が最強クラスの台風接近に、正直拍子抜けした市民も多いだろう。台風の右半円(東側)は台風自身の風と台風を移動させる周囲の風が同じ方向に吹くため、左半円(西側)に比べて風速が強い。幸い、東三河は左半円がコースとなった。
 しかし、進路がもっと西側にずれていたら、雨雲が流れ込む位置も違っていた。愛知県の山間部にも大雨が降り注ぎ、新城市や豊川市を流れる豊川や、豊橋市の梅田川などが氾濫していても不思議ではなかった。
 改めて河川の護岸工事が急がれるが、特にダムとの向き合い方で再考が迫られる。豊川水系では新城市の宇連ダムと大島ダムに加え、2026(令和)年度には設楽町に設楽ダムが完成する予定だ。今年5月には宇連ダムの貯水率がゼロになったが、新たなダムは渇水対策に大きな効果が期待される。
 設楽ダムは豊川流域での洪水被害の軽減という役割も果たすが、想定外の事態が起きないとは限らない。設楽ダムや宇連ダムが満杯となる大雨が発生し、共に緊急放流が避けられない事態となれば、豊川流域はかつてない危機を迎えるだろう。国や、設楽ダム建設費の一部を負担している県は、具体的な対策を示すことが求められる。
 ダムは人々の生活に欠かせないが、時には牙をむくのも事実だ。議論だけはせき止めてはならない。
(由本裕貴)
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