県高等学校野球連盟は５日、夏の甲子園が新型コロナウイルス対策で中止になった代わりに、県独自の大会として「夏季愛知県高等学校野球大会」（県高野連主催、日本高野連・朝日新聞社・県教育委員会後援）を開催すると正式発表した。日程は７月４日から８月２日の土日の11日間で、すべて無観客試合となる。
　１８４チームの参加を予定する。会場は県内10球場で、東三河は豊橋市民球場。感染対策で開会式は開かず、４回戦までは地元球場での試合となる。部活動の再開が遅かった学校は、初戦を大会４日目以降にする。
　抽選会は今月20日、刈谷市総合文化センターで。野球部長のみが参加する。生徒や一般の入場は不可。準々決勝以降は後日抽選。決勝は岡崎市民球場で８月２日を予定している。
　試合方式はトーナメント戦で、延長十回からタイブレーク制を導入する。ベンチ入りは選手20人で、試合ごとのメンバー変更も可能とした。また、各球場に医師と看護師を常駐させる。無観客試合だが、控え部員、保護者の観戦は認める。
　ただし、ウイルス感染拡大により再び緊急事態宣言が発令された場合、大会関係者が感染し運営が困難な場合、雨天順延により日程が８月９日以降にずれ込む場合は、大会を打ち切る。
　県高野連によると、５月20日に独自大会の検討を発表して以来、多くの激励と支援の声が寄せられたという。
（山田一晶）